ガラクタエッセイ

Yuta Kobayashi / ハヤシユウの活動記録、エッセイ。飽き性です。

アプレンティスとして2ヶ月山奥で生活してみた所感

このブログでも何度かお伝えしている通り、現在は新潟県十日町市・津池集落の「ギルドハウス十日町」という古民家に住んでいます。ギルドハウス十日町は「住み開き」の古民家で、日々たくさんの人が出入りしていて、常に新しい風が吹いているような印象を受けます。

どういう思いでこの場所が作られたのか、ギルドマスターのハルさんがブログに書いていました。興味のある方は一読してみてください。

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そんな「ギルドハウス十日町」でアプレンティス制度が始まったのは去年の11月。当時は新潟市に住んでいた僕でしたが、もともと十日町市が好きだったこと、ギルドハウスにも遊びに行っていたこと、タイミングが良かったこと、色々な要因が重なって、12月に移動することにしました。

アプレンティス(徒弟)制度は、家賃に当たる協力金を免除する代わりに、家や地域のクエスト(お手伝い)への参加や、シェアハウスを始めとした人が集まる場作りの勉強をするというもの。正直、好きな人にとっては、労働とも感じず、楽しいことだらけで、無料で住めるという、なかなかに嬉しい制度です。住も保証されれば、ご飯もみんなで食べます。

そんなアプレンティスとして、2ヶ月生活してみて、感じたこと、体験したこと、ざっくばらんに書き留めていこうと思います。

 

声がかけられやすい(?)

現在、10人が同じ屋根の下で共同生活を送っています。そのうち、アプレンティスが2人。普段、自分がアプレンティス枠と意識することはあまりありませんが、それでも住人はなんとなく自分たちのことをアプレンティスとして認識してくれているようです。

僕たちは、お手伝いを頼むとき、仲の良い人とか、暇そうな人を見つけますよね。でもそれに該当する人がいない場合、誰に頼んでいいかわからない。そんなとき、アプレンティス枠は「ちょうどいい」のかな、と思います(さらに言えば、無料で住ませてもらっているので、労働もあまり必要ない分、時間もあります)。

そうはいってもお手伝いも重なると大変じゃないか?ということに対しては、その面も多少あるにしろ、メリットのほうが大きいように感じます。

一つは、お手伝いが人のつながりや仕事をつくっていくこと。直近では、こんなことがありました。

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僕は、自分からズカズカと相手のフィールドに入っていくことができないので、相手から声をかけてもらうとすごく嬉しいんです。そういうものには、極力乗っかってみようと思っています。

もう一つは、やっぱり感謝されることは嬉しいということ。お手伝いって、お手伝いする側も、頼む側も、双方が気持ちよくなりますよね。

 

まあ、結局はこの(アプレンティス)制度だから、というよりは、単純に声がかけやすかっただけかもしれませんが。

ベーシックインカム的役割

さきほども記述したとおり、アプレンティスにはお金を払う必要がありません。それでも、住と食は保証されていて、自分の好きなことに時間を割くことができます。

僕のまわりにはバンドマンが多いのですが、彼らは夢をかなえるために、時間を削ってバイトをして、お金をためて、少ない時間でバンド練習、少ない予算でライブやレコーディング・・・という大変な生活を送っています。もし彼らにベーシックインカムのような機能があれば、もう少し夢を叶える人が増えるのではないか?バイトをしないで、音楽制作に集中できたら・・・というようなことを、いつも思います。

かくいう僕も音源制作者ということで、やはり音楽に割く時間を多くしたいもの。そんなときに、この制度があれば時間を最大限自分の制作にあてることができます。作曲家として大成する確率が、少しでも上がるような気がします。

 

現在は、無料で住ませてもらっていますが、もし本当に作曲で大きく稼ぐことができれば、恩返しというか、ちゃんとお金を入れたいと思っています。応援されると、やっぱりお返ししたくなります。親と子の関係みたいな。いや、アプレンティスだから師匠と弟子か。もしくは、次の人に恩を送っていく関係もいいですね。

アプレンティスもずっと続くものではないので、一般の住人枠になってまたお金を払う、ということもあるのかな、と思います。 

 

二人のアプレンティス

僕と一緒の時期に入居したもう一人のアプレンティスは、服飾職人で、洋服のお直しや制作をしています。自分が一人ではなく、アプレンティスが複数いるというのも、心強いです。単純に仕事の分散という意味もあれば、良き仲間としても機能しています。僕の仕事はまわりの環境に依存してしまうフシがあって、ダラダラしている人に囲まれると自分もダラダラしてしまうのですが、服飾職人の彼女がいつも頑張り屋さんで仕事をしているので、いい影響を受けています。

 

今後について

せっかくこんなに面白いコンテンツに囲まれながら生きているのに、あまり発信できていなかったな、というのが反省点。「美佐島スタジオ」は作曲お仕事の案内だけではなく、地域の発信もしていけたらと思います。

 

また、生活については、近いうちに二拠点生活を始める予定。今も、月に1週間くらいは新潟市にいるのですが、その割合をフィフティ・フィフティに近づけようか、と考えています。どちらも違う楽しさがあって、捨てがたいです。