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ガラクタエッセイ

Yuta Kobayashi / ハヤシユウの活動記録、エッセイ。飽き性です。

ゆっくり、あたたかいシアワセ

ガラクタエッセイ

世の中、楽しいことには2種類あると思う。一つは「杉の葉型」、もう一つは「木炭型」である。これは、「楽しい」の感じ方を火に例えたもの。

杉の葉は、着火剤として使われる。火の勢いは強いが、燃焼時間が短く、一瞬で燃え尽きてしまう。お祭りとか、遊園地のアトラクションとか、映画館デートとか、すぐ終わってしまうけど、その瞬間はすごく楽しいのが、杉の葉型。

木炭はご存知の通り、火の勢いは弱いが、燃焼時間が長い。これは、好きな人と一緒に過ごす時間とか、料理をしておいしいごはんを食べることとか、晴れた日に公園でひなたぼっこするとか、なんてことのない楽しさなんだけど、それが持続するのが木炭型。

 

僕はこの二つで言うと、確実に後者のシアワセが好きだ。そもそも僕には体力がない。たいてい、杉の葉型は体力消耗も激しい。その瞬間は楽しいんだけど、後になって疲れと虚無感が多く残る印象だ。

以前、火を囲んで踊るお祭りに参加して、その瞬間はアホみたいに楽しくて踊り狂っていたんだけど、翌日は疲れとだるさでダウンしていた。一方、好きな人と一緒に美術館やカフェをめぐった一日は、翌日になってもしあわせな気分が続いていた。

 

もちろん、どちらが正解ということはない。お祭り好き・刺激好きな人は、前者の楽しさを追求すればいいし、僕みたいに体力もなくて、ゆっくりシアワセを味わいたいのであれば、後者の楽しさを追求すればいい。

 

セックスの話でも一緒で、(これはまた別の機会に書きたいと思うんだけど、)挿入=セックスだと思っている人が多いけど、これは完全に杉の葉型。裸で抱き合ってスキンシップをしたり、ゆっくり話をしたり、木炭型のシアワセを享受するのもセックスだし、僕にはこちらの方が合っている。