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ガラクタエッセイ

Yuta Kobayashi / ハヤシユウの活動記録、エッセイ。飽き性です。

大池のミティラー美術館がおもしろすぎる

現在入居している「ギルドハウス十日町」から、車で10分ほど走らせたところにある、「ミティラー美術館」に行ってきた。

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美術に詳しい人は、ミティラーと聞いてパッとミティラー画のイラストが思い浮かぶかもしれないけど、念の為に説明しておくと、インドのめっちゃ細かい模様の民族画のこと(説明になってない)。

 

ギルドハウス十日町はけっこうな山奥にあり、初めて来る人を不安にさせることで有名だけど、ミティラー美術館はその更に山の奥に入っていく。なぜそんなところで美術館を?経営は成り立っているの?といろいろな疑問が浮かんでくるけど、それは後で館長さんに聞くことができた。

 

到着すると、入り口は完全に閉まっていた。が、たしかに「開館中」と書いてある。どういうことなのか。見ると、中に「御用の方はこちらのインターホンを押してください」と書いたインターホンがあるけど、これがどうしてか反応がない。「近くの事務所にいる場合があるので、不在の場合は電話をください」と書いた紙も貼ってあって、電話することに。

 

「もしもし、美術館見たいんですけど」「今から行くからね、寒いけどちょっと景色見ながら待ってて」

 

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 (※景色)

 

ということで、数分後、館長到着。

愛犬のトイプードルも一緒。かわいいな。

 

と思ったら、館長、美術館内でプードルと追いかけっこを始めるではありませんか!!いいの!!貴重な展示品あるのにいいの!!

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一通り展示を見終わって、ストーブルームへ(学校全体はめっちゃ寒くて、その一室だけ暖かいところ)。

気になっている質問をいくつか投げかけてみた。

「どうして、こんな誰も来ないような山奥で美術館始めようと思ったんですか?」

「それはねー、長くなっちゃうなあ。」

 

・・・本当にめちゃくちゃ長かった!!!!

 

まとめると、こういう流れ。

ずっと東京に住んでいたけど、宇宙を感じたいということで、月の綺麗に見える今の場所に移住。しかし過疎化が進んでいて、離れる人が多く、家にも学校(今の美術館)にも人がいなくなり、潰すのはもったいないということで、管理を担当。学校ではイベントをやってみたけど、恒常的に展示できるもののほうが長く続くということで、たまたまゲストが持ってきていたミティラー画を展示。そこから「美術館にしよう」という準備を始める。10年かけてインドに通いつめて、現地の作品を買って、気づけば日本一の美術館に。もともと美術に興味があったわけではないんだけど、やると言ったからには引き下がれない、「江戸っ子の意地」でやってる、とお話していた。現在ではインドと日本の文化交流の拠点として、色々なところにお呼ばれしているらしい。

とまあ、まとめても長いんだけど、この一文一文がさらにもっと含みがあった。またちゃんと取材したいくらい、館長が面白い人だった。

 

ストーブルームでパイプを吸いながら一言。「日本でタバコが吸える美術館はここだけだよ(笑)」うーん、おもしろい!

 

ここに書ききれなかったけど、館長の長谷川時夫さん、前衛音楽集団の「タージ・マハル旅行団」として活躍していたそうで、色々と経歴がすごい。

※冬は道が大変険しいのでお気をつけ下さい。