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ガラクタエッセイ

Yuta Kobayashi / ハヤシユウの活動記録、エッセイ。飽き性です。

実現させたいことがあれば、まずは「ハコ」を用意すべし

昨年末の話になるのですが、「ちひろdeアート」というアートイベントに行ってきました。これが自由すぎて面白かったのでちょっと感想などを書いてみたいと思います。

まず、「ちひろdeアート」についてですが、一人でやってます。お察しの通り、ちひろさんという方がやっています。正確には、ちひろBLUES(@Chihiro_BLUES)さん。そしてこの方、別に専門の絵かきでもないどころか、「好き」という気持ちだけで絵を書いたりアートを制作したりしています。普段はコントや演劇を中心に活動しています。

さらに「ちひろdeアート」というネーミング自体、既存のイベント「うちのDEアート」をパクっているというなんとも自由な感じのイベントなのです。この時点でだいぶ面白すぎます。 「ちひろdeアート」というイベントは完全にちひろさんの思いつきで始まったイベントで、かなり実験性の高いイベントだったのです。

要はそのイベント自体がアートイベントなのではなくて、その準備や過程から、ブログや放送、失敗や片付けも全部含めて、アートイベントであると。 ちょっと説明が長くなってしまいましたが、まずはイベントについてお話させていただきました。

先に「ハコ」を用意したのがすごい

さてさて、「ハコ」という言葉ですが、これは「会場」の意味です。バンドマンがライブをするライブハウス、演劇人が芝居をする小劇場、いずれもきれいな立方体や直方体の形の会場が多いので、「ハコ」と呼ばれています。 「今度どこのハコでライブするの?」「あー、高円寺HIGHだよー」みたいな(僕はなんとなくカタカナで書いていますが、「箱」でも伝わります)。

ちひろさんの場合、なんとそのアートイベントの内容を決める前に、ハコを決めちゃったんですよね。「12月23日から29日までちず屋(会場)を借りることにした。」とかさらっとつぶやいててびっくりしました。 その後で、どの時間に何をやるか(タイムテーブル)、誰をゲストに呼ぶか、どんな看板や作品をつくるか、を少しずつ決めていったんです。そしてゲストが決まったのが前日という。

でもこれって、すごく大切なことなんじゃないかと思っています!

「ハコ」が後だとどうなるか

逆のパターンを考えてみます。まず先にイベントの内容を決める。出演の人を決める。そして会場を探す。

この場合、イベントに見合った会場が見つかるか見つからないか、がまず第一の問題。そして、日時を決める際に、先に人を決めてしまうと、ほぼ日程が合いません。「俺○○日ならOKだけど」「私その日は用事あるな」など、食い違いが生じてしまうでしょう。

みなさんも飲み会の調整なんかで経験したことがあると思います。 「みんないつ空いてるー?」「俺10~15日ならいつでも!」「俺もその間なら13、14以外はOK!」「僕は14と15しかダメだな」「私は10と13なら・・・」 いつにするんじゃ!!みたいな。

もちろん人数多いほうがいいのですが、全員というのは無理なので、やっぱり先に日程決めちゃうのが早いんですよね。「15日飲み会やるから来れる人おしえて」という具合に。それでよっぽど少なければそのとき日時変更すればいいだけです。 もっとも、大きなイベントはほとんど「ハコ」が先なので、何を今更言っているのだ、という感じはしますが、これって他のどんなことにも通用するなと思ったのです。

やりたいことがあったら、先に「ハコ」を用意する

たとえば、僕は今ノリでシェアハウスを作ろうとしていて、この場合「ハコ」は紛れも無く家です。シェアハウスって、構想段階では人が集まりにくい(集まったとしても、流れてしまう)んです。

「こういうシェアハウス作りたいんですけど、興味ある人いますか?」「住んでみたい!」「いつ頃からですか?」「え~っと、あ、でも今のところでも問題ないっちゃないしな・・・」みたいなことが往々にしてあります。

先にハコを借りると、「こんなシェアハウス作りました!見学も可能です!遊びに来てください!」と言うことが出来ます。遊びに行くくらいだとハードルが低いので、多くの人が来てくれます。その中で気にいった人は住んでくれるかもしれない。つまり、先にハコがあったほうが人集めはかなり楽になるんですよね。

 

ハコが先ってリスクでかくない?

さてさて、ハコって借りるのもちろんお金かかりますよね。「その日イベントしたいので、貸しきらせてください」って言った時点で、もうお金は確実に出て行っちゃうでしょう。よっぽど早くキャンセルしなきゃキャンセル料も出ちゃいます。イベントが成功する、失敗するにかからわず、会場費がかかってきます。

シェアハウスも同じで、先に物件借りたらお金出て行っちゃいます。かなりリスキーです。 でもでも、不思議なことに、先に会場借りると意外となんとかなるんですよね。

「ふざけんな!そんな気持ちでリスク背負うな(背負えるか)!」という声も聞こえてきそうですが、こればかりは一回やってみると肌感覚で分かるというか。そのリスクが怖くてやらないよりは、まずお金を損してもいい、一回やってみるというのが大事なんじゃないかと思います。

ちなみに「ちひろdeアート」は、絵かきでもない人がアートイベントを1週間やった結果・・・ 黒字だったのです!すごくないですか!思いつきで、ほぼノリで始まったイベントがですよ。これってけっこう励みになります。 まあ、先ほど書いたように「ハコ」が先にあると人を誘いやすいのもあるし、(会場ありきの)企画内容を考えやすいのもあるし、もちろんプレッシャーもありますが、何よりアイディアがたくさん湧くのかなと。 不思議となんとかなるなんて書きましたが、こういうバックグラウンドもありそうです。

というわけで、実現したいことがあったら先に場所と日時を決めちゃえば?というお話でした。